interview#02

医療者の困難を緩和・克服するために、様々な研究を行う
理由をお伺いしました

interview #02

学歴・職歴

  1. 2015年 東京大学医学部医学科卒業
  2. 2015年 愛媛生協病院 研修医
  3. 2017年 医療福祉生協連家庭医療学開発センターレジデンシーせとうち 専攻医
  4. 2022年 大学院博士課程入学
  5. 2024年 大学院博士課程修了

大学院に進学しようと思った理由を教えてください

 私の臨床の専門は家庭医療です。
家庭医として働いていると、生活上の問題や、社会の不公正に起因する困りごとを抱えた患者さんに多く出会います。なかには、医療者による不適切な対応が原因で体を壊したり、病院に来れなくなり手遅れ・死亡にいたる患者さんもいます。患者の社会背景を踏まえた診療を行うことができる医療者になるためには何が必要なのか研究したいと思い、進学しました。

専門分野の研究の現状や将来性について

 健康の社会的決定要因は、医療者教育において盛んに研究されているテーマの一つです。まだ手探りで教育を実践しているという状況であり、今後さらに発展していくことが望まれます。

自身の研究の内容や目的について

 医療者である私たち自身も弱い存在である、と私は考えています。困難を抱えた患者さんを診ることは、医療者にとって時に困難なことです。そのような医療者の困難を緩和・克服することで、患者さんの困難にともに立ち向かうことができる存在になれるのではないか、という思いで、様々な研究を行っています。

水本先生論文一覧

目次